脂肪肝の治療にサプリ?効き目とおすすめ

脂肪肝とタウリン

 

タウリンとは、タンパク質を作っているアミノ酸の一種で、植物以外のほとんどの生物に存在しているといわれています。タウリンは、わたしたちの心臓、脳、肺、筋肉、目の網膜、肝臓など、生きていくために不可欠な臓器にも多く含まれています。

 

人間は体内でタウリンを生成することができますが、それだけでは不足するため、食事によって外部から摂取して補っています。

 

タウリンの効果として、以下のことが期待できます。

 

肝臓で作られている胆汁酸には、コレステロールの分泌を促進させてしまう働きがあるのですが、タウリンが多く含まれる食事を摂れば、コレステロールの消費が促され、血液中のコレステロール値を下げることができます。

 

また、肝臓はアルコールを分解して体外に排出してくれる器官ですが、その際、タウリンが手助けをして、分解のスピードを上げてくれます。そして、肝臓に溜まった中性脂肪を体外に出す働きがあるため、脂肪肝の改善効果があります。

 

食生活で摂取するタウリンは、1日におよそ500mgです。タウリンは水に溶けだす特性があるため、調理の際は、スープごといただくとよいでしょう。

 

ただし、たくさん摂っても不要な分は尿として対外に排泄されてしまうので意味がありません。また、魚介類でもコレステロールが高いものがあるため注意が必要です。胃酸の分泌も盛んになるので、牛乳と一緒に摂って潰瘍を防ぐようにしましょう。

 

もしサプリメントなどで摂取する場合は、他の成分も確認し、一日の摂取量を必ず守るようにしましょう。

 

脂肪肝に効くウォーキング

 

筑波大学医学医療系の正田純一教授の研究結果によると、運動量が増えるほど内臓脂肪が減ることが判明しました。ウォーキングなどの有酸素運動を3ヵ月間続けたグループでは、そうでないグループよりも脂肪肝が改善していたのです。

 

正田教授は、「脂肪肝を改善するためには、活発な運動を週に250分以上行う必要がある」と指摘しています。 運動を続けていれば、たとえ痩せなくとも効果はあります。

 

肝臓などにたまった脂肪は遊離脂肪酸として放出され、運動のための直接的なエネルギー源になります。週に250分以上、1日に換算しておよそ30分以上の運動を続けると、肝臓にたまった脂肪が減りやすくなることがわかっています。 (ただし遊離脂肪酸が使われるのは、運動を開始して10分後くらいから)

 

また研究では、運動を続けることで、善玉の「HDLコレステロール」と「アディポネクチン」が増加することがわかっています。

 

アディポネクチンは、動脈硬化を防いだり、血糖を下げるインスリンの働きを高める働きのある善玉物質で、運動を続けることで分泌がさかんになります。

 

さらに、糖尿病や認知症、心臓病、がんなどの病気の原因になる「酸化ストレス」は、運動を続けることで減少させられることが判明しました。

 

血液の遺伝子解析でも、運動によって肝臓の脂肪蓄積を抑える働きが活発化することがわかっています。 「やせなくても効果はあるので、あきらめずに運動を根気良く続けてほしい」と、正田教授は述べています。

 

脂肪肝の治療期間はどれくらい?

 

脂肪肝の原因として、肥満、糖尿病、アルコールの過剰摂取の3つが挙げられます。アルコール性の脂肪肝は現在減りつつありますが、逆に増加の傾向にあるのが「非アルコール性脂肪肝(NAFLD)」です。

 

非アルコール性脂肪肝(NAFLD)の原因となるのは糖質や脂質の多い偏食や、運動不足による内臓脂肪の増加です。また、最近では過激なダイエットを行ったために、体の代謝が落ちて脂質を排出しづらくなり、その脂質が肝臓に蓄積して脂肪肝を引き起こすケースが多く見られます。女性に多い症例です。

 

非アルコール性脂肪肝(NAFLD)は進行すると「非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)」に進行する場合があります。非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)は血液検査やCTでも発見されないケースがあり、詳しい原因もいまだに解明されておらず、治療法もありません。非常に恐ろしい病気です。

 

ふつう、脂肪肝の治療に投薬はしません。お酒を飲む人のためのサプリメントなどもありますが、それらに頼ってもあまり効果は期待できません。

 

脂肪肝を改善させる方法は「食事療法」と「運動療法」です。食事の量をこれまでより25%〜30%減らし、毎日軽い有酸素運動を続けることで、2週間を過ぎたあたりからGTPやGOT、γーGTPなどの数値がよくなりはじめます。

 

またそれらの数値は、禁酒をすることで元に戻ると言われています。早い人で1か月、遅い人でも3か月ほどで効果があらわれるそうです。